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AIエージェントはなぜ「チーム」で動く?マルチAIエージェントとシングルエージェントの違い・仕組みを解説

                   
AI・人工知能
公開日:2026.09.18更新日:2026年9月24日

AIエージェントの活用が広がるなか、「マルチAIエージェント」という言葉を目にする機会も増えてきました。

しかし、「AIエージェントを複数にする意味はあるのか」「1体のAIではだめなのか」と疑問に感じる方も多いでしょう。

シンプルに言えば、シングルエージェントが「1人で仕事を進める担当者」なら、マルチAIエージェントは「役割を持った複数のAIが協力して働くチーム」です。

本記事では、シングルエージェントとの違いから、マルチAIエージェントの仕組み、活用例、導入時に考えるべきポイントまでわかりやすく解説します。

 

マルチAIエージェントとは?シングルエージェントとの違い

マルチAIエージェントとは、複数のAIエージェントがそれぞれ役割を持ち、連携しながら一つの目的を達成する仕組みです。

1体のAIにすべての仕事を任せるのではなく、「調べるAI」「分析するAI」「文章を作るAI」といったように役割を分担します。

人間の仕事でも、営業担当者が市場調査から契約書作成、システム開発、経理処理まですべて一人で担当することは多くありません。専門性の異なる人がチームを組むことで、複雑な仕事を効率よく進めています。

マルチAIエージェントも、基本的な考え方はこれと似ています。

シングルエージェントは1体のAIがタスクを進める

シングルエージェントでは、一つのAIエージェントが目的を受け取り、必要なタスクを順番に進めます。

例えば、「A社について調査してレポートを作成して」と依頼した場合、

企業情報を検索する
→情報を整理する
→内容を分析する
→レポートを書く

という一連の処理を一つのAIエージェントが担当します。

作業内容が比較的シンプルで、必要な専門性や利用するツールが限られている場合には、シングルエージェントでも十分です。

構造が単純なため、開発・管理しやすく、AIの利用量や処理コストを抑えやすい点も特徴です。

マルチAIエージェントは複数のAIが役割を分担する

マルチAIエージェントでは、一つの目的を複数の専門エージェントに分担させます。

同じ「A社について調査してレポートを作成して」という依頼でも、

 

企業情報を調査するエージェント
↓
市場・競合を調査するエージェント
↓
情報を分析するエージェント
↓
レポートを作るエージェント

 

といった形で仕事を分けることができます。

さらに、一部のエージェントを同時に動かし、異なる観点から情報を集めることもできます。

マルチAIエージェントの特徴は、単純に「AIを何体も使う」ことではありません。

仕事を分解し、それぞれの仕事に適したAIへ役割を与え、チームとして一つの成果を生み出すことにあります。

シングルエージェントとマルチAIエージェントの違いを比較

両者の違いを整理すると、次のようになります。

重要なのは、マルチAIエージェントのほうが常に優れているわけではないということです。

仕事の内容によって、シングルエージェントで十分なケースと、複数のAIを組み合わせる意味があるケースがあります。

 

マルチAIエージェントはどう動く?特徴と仕組み

マルチAIエージェントにはさまざまな構成がありますが、理解しやすいのが「マネージャーと専門担当者」という形です。

人間の組織で、マネージャーが仕事を分解して担当者へ割り振るのと似ています。

司令塔となるAIが仕事を分解する

まず、ユーザーから依頼された目的を、司令塔となるAIエージェントが分析します。

例えば、

「新しく参入できそうな市場を調査してほしい」

という依頼であれば、一つの質問として処理するのではなく、

「市場規模を調べる必要がある」
「競合企業を調べる必要がある」
「顧客ニーズを調べる必要がある」
「最後に情報をまとめる必要がある」

といったタスクへ分解します。

この司令塔は「オーケストレーター」「マネージャーエージェント」「リードエージェント」などと呼ばれることがあります。

専門AIがそれぞれのタスクを実行する

分解された仕事は、それぞれの役割を持つAIエージェントへ振り分けられます。

例えば、

  • 市場調査エージェント
  • 競合調査エージェント
  • 顧客ニーズ調査エージェント

を同時に動かすことも可能です。

一つのAIがすべてを順番に処理するより、異なる専門性を持つAIが並行して動くことで、広い範囲の情報を効率的に集められる場合があります。

また、エージェントごとに使用するデータやツールを変えることもできます。

市場調査AIにはWeb検索ツール、営業AIにはCRM、データ分析AIには分析環境を与えるなど、役割に応じた「仕事道具」を持たせられる点も特徴です。

結果を集約して一つのアウトプットにする

各エージェントが別々に仕事をしただけでは、一つの業務として完結しません。

最後に、複数のエージェントが出した結果をまとめ、必要に応じて矛盾や不足を確認し、一つのアウトプットへ統合します。

例えば市場調査であれば、

市場データ
+
競合分析
+
顧客ニーズ

を組み合わせ、最終的に「参入候補市場とその理由」というレポートにまとめます。

つまりマルチAIエージェントでは、

分解する → 分担する → 協力する → 統合する

という仕事の流れを設計することが重要です。

 

なぜAIエージェントを複数に分けるのか?

「高性能な生成AIがあるなら、1体に全部やらせればいいのでは」と思うかもしれません。

確かに、簡単な仕事ならそのほうが効率的です。

それでもマルチAIエージェントが注目されているのは、仕事が複雑になるほど「役割を分ける」ことに意味が出てくるためです。

AIごとに専門性を持たせられる

一つ目の理由は、役割ごとに専門性を持たせられることです。

例えば営業活動であれば、

リードを探すAI
企業を調べるAI
営業文面を作るAI

では、求められる能力が異なります。

それぞれに異なる指示やツール、参照データを与えることで、1体の万能AIにすべてを任せるよりも、各業務に適した設計がしやすくなります。

人間の組織でも、「全員が何でも担当するチーム」より、専門性を持つメンバーに役割を分けたほうが仕事を進めやすい場面があります。

AIについても同じ発想が使えます。

複数の仕事を並行して進められる

二つ目は、並列処理です。

例えば100社について調査する場合、1体のAIエージェントが1社ずつ順番に調査する方法もあります。

一方で、調査対象を複数のエージェントへ振り分ければ、同時に情報収集を進める設計も可能です。

特にリサーチのように、調査対象同士の依存関係が小さい仕事では、マルチAIエージェントとの相性がよい場合があります。

別のAIによるチェックを組み込める

三つ目は、「作るAI」と「評価するAI」を分けられることです。

例えば、

作成エージェント
↓
評価エージェント
↓
修正エージェント

という仕組みにすれば、最初のアウトプットをそのまま採用するのではなく、別の視点から確認する工程を入れられます。

もちろん、AI同士でチェックさせれば必ず正しくなるわけではありません。

それでも、一つのAIが自分で作って自分で承認する構造だけでなく、役割を意図的に分離できる点はマルチAIエージェントのメリットです。

 

シングルエージェントとマルチAIエージェントはどう使い分ける?

マルチAIエージェントは高度な仕組みに見えますが、「AIを増やせば性能が上がる」というものではありません。

むしろ、仕事によってはシングルエージェントのほうが効率的です。

シングルエージェントが向いている仕事

シングルエージェントが向いているのは、例えば次のような仕事です。

  • 作業内容が明確である
  • 工程が少ない
  • 一つの専門性で完結する
  • 複数のAIが同時に考える必要がない
  • スピードやコストを重視する

例えば「社内資料を検索して質問に答える」「決まった形式でレポートを作る」といった仕事であれば、複数エージェントに分けるメリットは小さいでしょう。

マルチAIエージェントが向いている仕事

一方、マルチAIエージェントが向いているのは、

  • 複数の専門性が必要
  • 大量の情報を調査する
  • 同時に進められるタスクが多い
  • 複数のツール・システムを扱う
  • 作成・評価・修正など役割を分けたい

といった仕事です。

実際、Anthropicが構築したリサーチ向けマルチエージェントシステムでは、リードエージェントが複数のサブエージェントへ調査を振り分け、並列で情報を探索しています。同社の評価ではマルチエージェントが強みを示した一方、マルチエージェントシステムは通常のチャットと比べて約15倍のトークンを使うケースも確認されています。また、エージェント同士が常に同じ文脈を共有する必要がある仕事などは、マルチエージェントに適さない場合があるとしています。

つまり、マルチAIエージェントは「シングルエージェントの上位版」ではありません。

仕事を分割することで得られるメリットが、追加されるコストや複雑性を上回るかで判断する必要があります。

参考:How we built our multi-agent research system|Anthropic

 

マルチAIエージェントの具体的な活用例

では、マルチAIエージェントは実際にどのような仕事に使われているのでしょうか。

市場調査・リサーチ

リサーチは、マルチAIエージェントと相性がよい領域の一つです。

一つのテーマについて調べる場合でも、市場、競合、技術、規制、顧客など複数の観点があります。

AnthropicのResearchでは、リードエージェントが調査戦略を考え、複数のサブエージェントを並行して動かします。各エージェントが異なる観点から情報を探索し、最後にリードエージェントが結果を統合する仕組みです。

例えば新規事業調査であれば、「市場規模」「競合企業」「技術動向」「顧客課題」をそれぞれ別のエージェントへ担当させることで、広いテーマを分担して調べることができます。

参考:How we built our multi-agent research system|Anthropic

営業・マーケティング

営業活動も、複数の工程に分けやすい仕事です。

例えば、

ターゲット企業を探す
↓
企業について調べる
↓
優先順位を判断する
↓
企業ごとのメッセージを作る
↓
フォローする

といった流れがあります。

フィンチジャパンが提供する「FinchSales」では、「リード探しエージェント」「リサーチエージェント」「メール送信エージェント」という3つの専門AIエージェントが連携し、営業プロセスを分担します。各エージェントが別の役割を担当することで、リード探索から企業調査、メール配信・フォローまでをつなげています。

このように、もともと複数工程に分かれている業務は、マルチAIエージェントの役割設計と組み合わせやすい領域です。

参考:FinchSales|フィンチジャパン

ソフトウェア開発

ソフトウェア開発では、要件整理、コード生成、実行、テスト、レビューなど、もともと複数の役割があります。

CrewAIが公開しているPwCの事例では、AIエージェントを組み込んだ開発ワークフローを使い、独自言語のコード生成・実行・検証を繰り返す仕組みを構築しています。CrewAIの事例では、コード生成精度が約10%から70%超へ向上したとされています。

重要なのは、「AIにコードを書かせた」という点ではありません。

生成担当、実行・確認、フィードバックといった工程をつなぎ、AIが一度出力して終わるのではなく、結果を確認しながら改善する仕事の流れを構築したことです。

参考:PwC accelerates enterprise-scale GenAI adoption with CrewAI|CrewAI

 

代表的なマルチAIエージェント・サービス

マルチAIエージェントは研究だけの概念ではなく、すでに実際のサービスや開発環境として利用できます。

ここでは代表的な3つを紹介します。

Anthropic Research

AnthropicのClaudeには、Webや連携先の情報を調査する「Research」機能があります。

裏側では、リードエージェントが調査計画を立て、必要に応じて複数のサブエージェントを作り、異なるテーマを並列で調査するマルチエージェント構成が採用されています。

利用者から見ると一つのResearch機能ですが、複雑な調査を複数のAIへ分けて処理することで、マルチAIエージェントが実際のサービスとして使われている例です。

参考:Anthropic

Google Agent Development Kit(ADK)

GoogleのAgent Development Kit(ADK)は、AIエージェントを開発するためのオープンソースフレームワークです。

一つのAIエージェントだけでなく、複数の専門エージェントを組み合わせ、仕事を委任したり、順番・並列で処理したりするマルチエージェント構成に対応しています。LLMを使うエージェント、ワークフローを制御するエージェント、独自ロジックを実装するエージェントなどを組み合わせることもできます。

企業が自社の業務に合わせて、独自のAIエージェントチームを構築したい場合の選択肢の一つです。

参考:Building Collaborative AI: A Developer’s Guide to Multi-Agent Systems with ADK|Google Cloud

CrewAI

CrewAIは、複数のAIエージェントをチームとして構築・連携させるためのプラットフォーム/フレームワークです。

特徴的なのは、「Researcher」「Analyst」「Writer」のようにエージェントごとの役割・目標・ツールを設定し、一つのCrew(チーム)として仕事を進められることです。順番に作業させるだけでなく、階層型のプロセスや、人による確認を含むワークフローなども構築できます。

また、現在はコードだけでなく、ビジュアルな環境から複数のAIエージェントによるワークフローを構築する機能も提供されています。

GoogleやAnthropicのような大手AI企業とは異なる立場から、マルチAIエージェントの構築・運用に特化しているサービスとして注目されています。

参考:CrewAI Documentation|CrewAI

 

マルチAIエージェントの課題・注意点

マルチAIエージェントは複雑な仕事を分担できる一方、AIの数を増やすことで新しい問題も生まれます。

AI同士の連携が複雑になる

1体のAIであれば、「そのAIが正しく仕事をできているか」を確認すれば済みます。

しかし複数のAIが関わると、

  • 誰が仕事を振るのか
  • どのAIがどこまで担当するのか
  • どのタイミングで次のAIに渡すのか
  • エラーが出た場合は誰がやり直すのか

といった設計が必要になります。

AI同士の役割が曖昧だと、同じ仕事を重複して行ったり、お互いに仕事を押し付けたり、処理がループしたりする可能性があります。

そのため、マルチAIエージェントではAIそのものの性能だけでなく、仕事の流れを設計する「オーケストレーション」が重要になります。

コスト・処理量が増える

AIエージェントが増えれば、それぞれがAIモデルを利用し、ツールを呼び出し、結果をやり取りします。

そのため、シングルエージェントより処理量・コストが増えやすくなります。

Anthropicのマルチエージェント研究でも、同社のシステムではマルチエージェントが通常のチャットと比べて約15倍のトークンを使うケースが確認されています。

高い性能が必要な仕事であれば、そのコストを払う意味があります。

一方、簡単なタスクまで複数エージェントに分割すると、複雑さだけが増えてしまう可能性があります。

参考:How we built our multi-agent research system|Anthropic

AIを増やすこと自体を目的にしない

マルチAIエージェントを導入するとき、最も避けたいのが「AIエージェントをたくさん使うこと」が目的になることです。

3体で十分な仕事に10体のAIを配置しても、必ず成果が10倍になるわけではありません。

AIが増えるほど、

  • 管理する対象
  • 連携ポイント
  • 障害が発生する場所
  • コスト

も増えます。

大切なのは「AIを何体配置するか」ではありません。

仕事をどのように分解し、どの役割をAIに持たせれば、業務全体が最も効率的になるかを考えることです。

 

企業はマルチAIエージェントをどう導入すべきか

企業でマルチAIエージェントを活用する場合、いきなり「マルチエージェントシステムを導入しよう」と考える必要はありません。

最初に見るべきなのは、自社の業務です。

まず業務プロセスを分解する

例えば営業業務を、

顧客候補を探す
企業を調査する
優先順位を決める
アプローチする
商談する
契約する

と分解します。

すると、「どこまでAIへ任せられるのか」「どの工程同士をつなげられるのか」が見えてきます。

この分解をせずにAIエージェントを導入すると、既存業務の一部分だけがAI化され、前後の工程は人がコピー&ペーストでつなぐ、といった状態になりかねません。

AIごとの役割と責任範囲を決める

次に、それぞれのAIが何を担当するかを決めます。

例えば、

調査AI:企業情報を集める
分析AI:情報から優先順位を決める
メールAI:文面を作成する

といった形です。

ここでは「何をするか」だけでなく、「何をしてはいけないか」まで決めておくことが重要です。

例えば調査AIは情報を取得できても顧客データを書き換えられない、メール作成AIは文面を作れるが勝手には送信できない、といった権限設計です。

人が判断するポイントを残す

マルチAIエージェントの目的は、人を完全に業務から取り除くことではありません。

契約条件の決定、重要顧客への提案、採用判断など、企業として責任を負う判断は人が担当したほうがよいケースもあります。

そのため、

AIが実行する
↓
人が確認する
↓
AIが次の作業をする

という人とAIの共同プロセスも選択肢です。

AIだけの組織を作るのではなく、人とAIを含めて最適なチームを設計する。この視点が、企業でマルチAIエージェントを活用するときに重要になります。

 

フィンチからの提案|AIを「1人の万能担当者」ではなく「チーム」として設計する――FinchOne

生成AIの普及によって、資料作成、文章生成、検索、アイデアの壁打ちといった個人レベルのAI活用は急速に進みました。

次の段階となるAIエージェントでは、人が一つずつ指示するのではなく、業務そのものをAIへ委任することが可能になります。

そして仕事が複雑になれば、一つの万能AIへすべてを任せるのではなく、専門性を持った複数のAIを「チーム」として設計するという選択肢が生まれます。

しかし、マルチAIエージェントを導入する際に難しいのは、「どのAIを使うか」ではありません。

  • どの業務を分解するのか。
  • AIごとに何を任せるのか。
  • AI同士をどう連携させるのか。
  • どこに人の判断を残すのか。

こうした業務設計が必要になります。

私たちフィンチジャパンが提供する「FinchOne(フィンチワン)」は、「個人の使いこなし」から「組織の使いこなし」へAI活用を進化させるための統合AIプラットフォームです。

単にAIツールを追加するのではなく、AIを前提に業務を再設計し、人とAIの役割分担を構築するところから実装・運用まで支援します。

FinchSales――3つの専門AIエージェントで営業プロセスを分担

FinchOneの第一弾ソリューションとして提供しているのが、

営業活動をAIエージェントで自動化する「FinchSales」です。

FinchSalesでは、

  1. リード探しエージェント
    公開情報からターゲット企業を探索
  2. リサーチエージェント
    企業情報を収集・分析し、アプローチ優先度を判断
  3. メール送信エージェント
    企業ごとに文面を作成し、配信・フォロー

という3つの専門AIエージェントが連携します。

これは、「何でもできる1体のAI」を作るのではなく、営業という一つの業務を分解し、それぞれに適したAIを配置する考え方です。

営業担当者自身をAIに置き換えることが目的ではありません。

リスト作成、情報収集、メール作成などをAIエージェントへ任せることで、人は顧客との対話、提案、交渉、クロージングなど、人だからこそ価値を発揮しやすい仕事へ集中できます。

「AIを何体使うか」ではなく「仕事をどう分けるか」から考える

マルチAIエージェントという言葉を聞くと、「多くのAIを連携させれば高度なシステムになる」と考えたくなります。

しかし、本当に重要なのはAIの数ではありません。

例えば営業であれば、まず現在の業務を見える化し、

「時間がかかっている仕事は何か」

「AIに任せられる仕事はどこか」

「複数の専門AIに分ける意味があるか」

「人が判断すべきポイントはどこか」

を整理します。

その結果として、1体のAIで十分ならシングルエージェントを使い、役割分担する価値があるならマルチAIエージェントを採用すればよいのです。

マルチAIエージェント導入の出発点は、「AIを増やすこと」ではなく「仕事を分けること」です。

フィンチジャパンでは、こうしたAI前提の業務再設計から、AIエージェントの実装・運用、継続的な改善まで伴走します。

▶ FinchOne公式サイト:FinchOne

 

よくある質問

シングルエージェントとマルチエージェントの違いは何ですか?

シングルエージェントは、1体のAIエージェントが一連のタスクを担当する仕組みです。

マルチAIエージェントは、複数のAIエージェントがそれぞれ役割を持ち、連携しながら一つの目的を達成します。

例えば企業調査の場合、シングルエージェントなら調査からレポート作成まで1体が担当します。マルチAIエージェントでは、市場調査、競合調査、分析、レポート作成などを複数のエージェントへ分けることができます。

マルチエージェントシステムの特徴は何ですか?

主な特徴は、複数のAIが役割分担できること、タスクを並行して進められること、異なる専門性・ツールを持つAIを組み合わせられることです。

一方で、エージェント同士の連携設計が複雑になり、シングルエージェントより処理コストが高くなる場合があります。

マルチAIエージェントはシングルエージェントより優れていますか?

必ずしも優れているわけではありません。

シンプルで工程の少ない仕事なら、シングルエージェントのほうが構築・運用しやすく、コストも抑えられます。

複数の専門性が必要な仕事、大量の情報を並行して処理する仕事、複数の役割を分けるメリットが大きい仕事では、マルチAIエージェントが向いています。

マルチエージェントシステムにはどんな例がありますか?

代表的な例として、複数のAIが調査を分担するリサーチシステム、営業業務を分担するAIエージェント、コード生成・テスト・レビューを分担する開発支援などがあります。

実際にAnthropicのResearchでは、リードエージェントと複数のサブエージェントを組み合わせた調査システムが使われています。

AIエージェントの代表例は何ですか?

AIエージェントの代表的なサービス・開発環境として、AnthropicのResearch、GoogleのAgent Development Kit(ADK)、CrewAIなどがあります。

用途はそれぞれ異なり、既存サービスとして利用するものから、企業が独自のエージェントを構築するためのフレームワークまであります。

生成AIとAIエージェントはどう使い分けますか?

文章作成、要約、アイデア出しなど、「指示に対して回答を生成してほしい」場合は生成AIが向いています。

一方、情報を調べる、ツールを操作する、複数の手順を進めるなど、「目的を伝えて仕事を進めてほしい」場合はAIエージェントが向いています。

生成AIとAIエージェントは対立するものではなく、AIエージェントの判断や文章生成に生成AIが使われることもあります。

マルチAIエージェントとマルチモーダルAIの違いは何ですか?

まったく異なる概念です。

マルチAIエージェントは、複数のAIエージェントが役割分担して協力する仕組みを指します。

一方、マルチモーダルAIは、テキストだけでなく画像、音声、動画など、複数種類の情報を扱えるAIを指します。

「マルチ」という言葉は共通していますが、マルチAIエージェントは「AIの数・連携」、マルチモーダルAIは「扱える情報の種類」に関する概念です。

 

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この記事の監修者

監修者の写真

株式会社フィンチジャパン 代表取締役

高橋 広嗣

早稲田大学大学院を修了。
野村総合研究所経営コンサルティング部入社。
経営戦略・事業戦略立案に関するコンサルティングを実施。
2006年に当社を創業し現在に至る。
以来、一貫して事業開発プロジェクトとスタートアップ投資を行っている。
対外活動も積極的に行っており、顧客満足を科学した結果を発表したり、宣伝会議講座では事業開発の講義も実施している。

出版

『半径3メートルの「行動観察」から大ヒットを生む方法』

PR Times記事

『https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/53478>』

ZUU online記事

『https://zuuonline.com/authors/d7013a35』

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